素振り
昔、少年野球をやっていたのですが、今考えたらすごいと思える経験をしました。
監督の命令で、全裸で素振り練習っていうのを度々させられていたのです。
「裸になればバッティングフォームがよくわかる」という無茶苦茶な理論でしたが、当時はそんなものかと思っていました。
「ほら、肩をもっとリラックスさせて」
「腰の動きがおかしい」
などと言いながら、監督は時折全裸の僕らに触れながらフォームを教えていました。
昔といっても10年ちょっと前の話。
よく問題にならなかったものだと思いますが、のどかな田舎町だったからそう奇異にも映らなかったのでしょう。
一度、チーム出身の高校生の先輩が訪れたことがありました。
地元を離れ、有名な名門校へ通っている先輩でした。
ちょうど、僕らが全裸で素振り練習をしている最中に先輩が現れました。
監督も先輩も、懐かしそうに談笑していました。
「お前ら、こいつのフォームをよく見てみろ」
監督はお手本としてその高校生の先輩に素振りをさせました。
「ほら、ひじと手首の角度をよく見ろ」
「ひざの伸びがお前らと全然違う」
僕らは、全裸で突っ立って、先輩の素振りを眺めました。
純粋に「すごいなぁ」とか「カッコイイなぁ」なんて思ったものです。
「お前も脱いでみろ。脱いだ方がわかりやすい」
なんと、監督は先輩にも脱ぐように指示しました。
「えっ。恥ずかしいですよ」と先輩は拒否しましたが、監督の目は真剣でした。
「マジですか。全部……、ですか?」
先輩は、躊躇いながらも一糸纏わぬ姿になりました。
がっしりした上半身に割れた腹筋。股間には陰毛が生い茂り、大人の身体でした。
素振りをするたび、僕らのお子様のそれとは違うペニスがぶるんぶるんと揺れました。
あの光景は一生忘れません。
たまに、思い出してはオナニーをします。